プロテオグリカンとは?
最近新たな健康成分として「プロテオグリカン」という言葉をよく聞くようになったように思います。
その効果としては、1.肌の老化予防 2.関節などの軟骨の保護作用 3.炎症抑制作用などがあるみたです。
実際に「google トレンド」でプロテオグリカンの人気度の動向を調べてみると
” Google トレンドより「プロテオグリカン」の2017/12-2018/12までの人気度の動向”
このようにプロテオグリカンの検索数は10月頃から急増しています。最近になって注目度が上昇していることがわかります。
プロテオグリカンは物質の総称で、プロテオグリカンのグループに入る物質はたくさんあります。
まず化学構造的に言えば、プロテオグリカンは
プロテオグリカン=「タンパク質」+「糖質(グリカン)」
のように合体したものです。
タンパク質を英語で「プロテイン:protein」
「多糖」を英語では「グリカン:glycan」[多糖は糖がたくさん連なったもの」
といいます。だから2つ合わせてプロテオグリカンというわけです。
プロテオグリカンの「多糖」に当たる部分はおそらく有名で聞いたことがある成分で、「ヒアルロン酸」や「コンドロイチン硫酸」などです。
プロテオグリカンには「ヒアルロン酸」や「コンドロイチン硫酸」が含まれているものがあるということです。
プロテオグリカンの機能と構造
©CNX OpenStax 2016/11/11, https://cnx.org/contents/5CvTdmJL@4.4 のものを一部改変しています。
我々は無数の細胞が集まってできた多細胞性物です。その細胞はイクラのように薄い膜に区切られた部屋の構造をしています。この膜を「細胞膜」と呼んでいます。この細胞膜を拡大してみてみると上のずのように、緑色をした紐のようなものが出ています。これがプロテオグリカンで、細胞膜にあるタンパク質を核としてそこから生えています。
このプロテオグリカンがどのような機能を持っているか?についてはまだわからないことがたくさんあります。
1つは、タンパク質を細胞周辺に集める機能です。プロテオグリカンはそれぞれ形が違っています。まるで鍵のようなものだと考えてみてください。その鍵に合う鍵穴を持ったタンパク質が近寄ってくるとぴったりはまってくっつきます。 鍵の数だけそれにピッタリはまる鍵穴タンパク質も存在します。さらに、このはまったタンパク質はそれぞれ機能が異なるので、プロテオグリカンにはたくさんの機能があるのです。
プロテオグリカンの研究が盛んな弘前大学
プロテオグリカンは細胞にくっついているのでそれをはがして、綺麗に取り出してくるのは難しいです。そのため綺麗なプロテオグリカンを取り出そうとするとたくさんのお金がかかってしまいます。
より安く効率的にプロテオグリカンを取り出す方法を考えたのは弘前大学の高垣啓一教授で、2001年に鮭鼻軟骨から酢を使って抽出する方法を開発しました。
ちゃんと大学が研究しているというのを聞くと安心できますね
プロテオグリカンの効果
1.抗炎症作用
動物実験で大腸炎の進行が抑えられることが確認されています。これは経口投与された高分子量のプロテオグリカンが腸管免疫に作用した結果、炎症性サイトカイ産生が抑制された結果だと考えられています。
2.皮膚の光老化の抑制(紫外線による皮膚の老化予防)
紫外線による炎症を抑えたり、表皮バリア機能の低下(皮膚内部から水分が蒸発して乾燥や肌荒れを生じる)を抑えたりすることが確認されています。この機能はヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸といった最近美容食品で用いられるものよりも効果が高かった。
下のリンクに弘前大学のプロテオグリカンプロジェクトの概要が確認できます。
プロテオグリカンのサプリは?
プロテオグリカン研究の先駆けである弘前大学と青森県があおもりPGブランド認証マークという消費者が安心して選べる認証制度を運用しています。
サプリメントを選ぶ際もこの認証マークがついているものを選んだほうが良いかもしれません。
サントリーはCMで放送されていて見たひとがいると思いますが、あおもりPGブランドではありません。弘前大学が開発した方法を使っておらず、自社開発したものなのかもしれません。
DyDoヘルスケア ロコモプロ は認証を受けていて有名なのでいいかもしれません。
プロテオグリカンに関しては弘前大学が中心となって科学的に効果を検証しているので、全くのデタラメということはなさそうなのでその部分は安心できそうです。人にほんとうに聞くかどうか?については不明なところも多いので、後は実際に試してみるしかないですね。
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